ドコモ・ソフトバンク・au3社の新料金プラン比較してみた【元ドコモ店員に学ぶ】
今回も元ドコモ店員である山dさんの動画を参考に解説します。よろしくお願い致します。
au新プラン「povo(ポヴォ)」
au新プランやっと出ましたね。
500円分安い代わりに5分制限無料通話がないといった感じですね。
ここに500円プラスすることで他社と同様のプランにできる=5分以内の通話がかけ放題になるという柔軟性があります。
他社の対抗馬となり得る良プランですね。
携帯3社のネーミングセンス
しかし、各社名前のクセが強いですね(笑)
- ahamo
- ソフトバンク on line
- povo
ソフトバンク on lineに関しては単純にググりにくいんですよね。カタカナでググるとソフトバンクオンライン手続きがトップに出てきてしまうのです。
何はともあれ携帯3大キャリアの新プランようやっとそろい踏みです。
実際「それ無くていいからもうちょっと安くならない?」という声はあったようですし。
ドコモ・ソフトバンク・au3社の携帯料金比較
では、改めてドコモ・ソフトバンク・au3社の新プランを比較してみましょう。
3社とも2021年3月スタートを予定しています。
ドコモ新プラン「ahamo」
- 月額2480円
- 月間データ容量20GB
- 通話5分無料
- 超過分30秒20円
- そのまま海外利用可能
ahamoはそのまま海外利用が可能
月1回でも海外に行く用事ありそうという方はahamoをおすすめします。
海外用のプランやオプションに変えたとしても、大体国内で使うよりも最低1000円2000円多くかかってしまうケースがほとんどですので。また、そもそも海外用のプランやオプションの存在さえ知らず、何百万を請求されたという人も過去にはいたとのこと。
なので、そうした懸念なく海外でも日本と同じように利用できるというのは大きなメリットです。
もっとも今のご時世このメリットを存分に活かすのはやや難しそうな気がしますが
ahamo奥の手? dカード割引の可能性
また、ahamoはdカード割引の可能性を残しています。
情報としてあまり開示されてはいませんが、コールセンターの方の回答によると「dカード割引については検討中」とのこと。とはいえ、あったとしてそこまで割引額は多くないでしょうし、そもそもないかもしれませんので。
それくらいに考えておいた方が良いかもしれません。
ソフトバンク新プラン「ソフトバンク on line」
- 月額2480円
- 月間データ容量20GB
- 通話5分無料
- 超過分30秒20円
- LINEの通信ノーカウント
LINEの通信ノーカウントは本当にお得なのか
「LINEの通信ノーカウント」が最大の特長なわけですが、そもそもLINEって通信量そこまでかからないそうで。
山dさん曰く「1時間のLINE通話でも20MB(メガ)。1時間のビデオ通話で300MB程度」とのこと。
つまり、LINEでビデオ通話が多い人向けのプランなのかな? と思いきや、ソフトバンク on lineの詳細を見てみますとLINEトーク/LINE通話のノーカウントは予定していますとある一方、ビデオ通話ノーカウントにしますとはどこにも記述がありませんので。
家でやるにしてもWi-Fiあるでしょうし、そうなるとLINEの通信ノーカウントがもたらす恩恵って実はそこまで大きくないのでは?
ただ、ノーカウントはノーカウントなので、間違いなくメリットではあります。
インフラがHUAWEI(ファーウェイ)というネック
あと、インフラがファーウェイということも頭の片隅に留めておきましょう。
こういうこと書くと「中国のこと悪く言ってる~」という声が上がりそうですが、やはり気にする人は気にするようで。
山dさん曰くソフトバンクに乗り換えたあとインフラがファーウェイだと知って「そうと知ってたら乗り換えなかったのに!」と声を上げたお客様も過去にはいたそう(笑)
現状は、あくまで情報を取られているかもしれないという未確定事項があるのみ。
ただ、気にする人は気にするので事実として知ってはおいてくださいね~とのこと。
au新プラン「povo(ポヴォ)」
- 月額2480円
- 月間データ容量20GB
- 通話料30秒ごと20円
- 通話5分無料オプション(+500円)etc
「他社と比べてたった500円安いだけかぁ」と思うかもしれませんが、年間6000円と考えると無視できない金額ですよね。
月額500円で「5分以内かけ放題」
通話料が30秒ごとに20円かかる一方、500円プラスすると他社と同様・同額のプランになります。
「全く通話しないのに問答無用で5分通話無料ついてくるの何だかなぁ~」とモヤモヤしていた方にとっては嬉しいですね。通話が多い人はオプションつけたらいいですし、少ない人は外したらいい。
もっともこの"柔軟性"は今後他社も取り入れる可能性が高そうですが。
200円の追加料金で「データ使い放題 24時間」
200円の追加料金でデータ通信が20GBとは別に24時間使い放題となります。
こちらのオプション、auカスタマーサービスの方によればテザリングも通信制限ありませんよとのこと。
この点を踏まえると、国内で普通に使う分には3社の中で一番いいかもしれません。
ただ、auさんあの複雑過ぎる例のプランの印象が強いせいなのか、SNS等見る限りそこまで「au最高!」とはなっていないようですね(笑)
とはいえ、冷静に比較する限り3社の中でも優れたプランであることは間違いないでしょう。
これから3社乗り換え合戦が始まるのでしょうが、キャリアメールが使えなくなるなど各プランごとに注意事項もありますので、本当に変更する場合はそういうところも気を付けてくださいね~
ではまた。
「#RTした人の小説を読みにいく」で自作を読んでほしい人が注意すべき4つのこと
私が「#RTした人の小説を読みにいく」「#小説読むよ」などのタグを利用したとき、面白い面白くない以前に、
「もうこの作品読まなくてよくない?」
と思ってしまう瞬間がいくつかあったので、まとめてみました。
- 誤字脱字衍字に注意する
- 裏の目的を推察する【この人は本当に自作を読んでくれるのか】
- 自分は「何故それを読んでほしいのか」を見つめ直す
- 自作を読んでくれた人を憶える
- まとめ:読んでほしいという思いが先走り過ぎていないか
誤字脱字衍字に注意する
ひとつめは、誤字脱字衍字に注意するです。
大事なのは誤字の類が一切ないことではない
これに関しては当たり前と云えば当たり前のことなのですが、大切なのは何も誤字脱字衍字が一切ないことではないのです。
たとえば私だって、過去に自作──『安定限界』で『銀河鉄道の夜』を『銀"貨"鉄道の夜』と誤表記してご指摘を受けるという赤っ恥をかいておるわけでして。
一口にweb小説やエッセイを書いていると云っても、色んな価値観の物書きがいます。
自分からは宣伝せず、読みたければどうぞご勝手に──というスタンスの方だって大勢います。
そういう人の作品に、ぽつりと紛れている誤字の類ならいいと思うのです。
問題は
「良ければ読んでください!」
と差し出した連載小説であるにもかかわらず、エピソード毎に3か所以上も誤字の類が混入している──といったようなケースでして。
いくら誤字の類を見つけるのが生きがいの方でも多過ぎると作業と化してきますので。
そうなると、もはや読書じゃないじゃないですか。成果報酬ゼロ円の作業を嬉々としてやってくれるような人は基本いません。
せめて「良ければ読んでください!」と云う前に、誤字脱字衍字がないかをチェックしましょう。
裏の目的を推察する【この人は本当に自作を読んでくれるのか】
ふたつめは、裏の目的を推察するです。
あなたもとっくに気づいてはいるでしょうが、「#小説読むよ」or「#RTした人の小説を読みにいく」を使って「勉強させてください!」と本心から云っている人はまずいません。
なので、相手が本心から「小説を読みたい」「小説を読んでもいい」と思って「#RTした人の小説を読みにいく」とツイートしているのか推量する必要があります(もちろん脳死RTが最適解では? という見方もあるでしょうが、周囲にあまり良いイメージを与えないのでおすすめしません。詳しくは後述)。
私が「#RTした人の小説を読みにいく」を使う2つの目的
たとえば私の場合、件のハッシュタグを用いる裏の目的はふたつです。
- 自身のブログの宣伝
- 応援したい物書きを探したい
一つめに関しては、より正確に云うとブログ自体の宣伝ではなく、「創作界隈にこんな活動をしている人がいるんだよ」というアピールです。
ブログや音声メディアなど、自分がやっていない宣伝ツールを持っている人を見かけたら「自作を気に入ってもらえたら何かイイことあるかも!」と思う人は少なからずいるじゃないですか。そういうことです。
二つめは、応援したいと思わせてくれる物書きを手っ取り早く探し当てたいからです。
とどのつまり、現時点そこまで面白くなかったとしてもこの人のあり方は応援したい、何らかの形で開花してほしいと思わせられるかどうかが大事なのです。
そこまで推し測るのは面倒──と思われる方もいるやもしれませんが、人は自分が助けた人をどんどん好きになる生きものです。
特にSNSを(主に宣伝目的で)使っている人にとって
というタイプの自己PRは大切です。
この辺りは、先に挙げた誤字の類と関係してくるところもあります。
誤字脱字衍字が少ないだけで「この人は小説に対して真面目な人なんだな」という好印象を与えることもできるので。
この辺りは、創作垢からいいね&RTされやすいツイートの内容を分析するのも一興かなと思います。
些かいやらしく聞こえるかもしれませんが、「他人から共感を得やすい発言」「多くの賛同を得やすい発言」というのはコミュニティごとに異なりますし、学んでおいて損はないかと。
「#RTした人の小説を読みにいく」が使われている理由を考える
このアカウントが、このハッシュタグを使って発信している裏の目的は何なんだろう──というのをまず考えてみましょう。
ぶっちゃけ「勉強させてください!」が目的だとしたら「ジャンルは問いません」は怪しいじゃないですか? 勉強したいと云っているのに的が絞れていないのはあまりに非効率かつ不自然ですし。
と云いますか、心底勉強したいと思っているのであれば、他に読むべきものはたくさんあるわけで。
自分は「何故それを読んでほしいのか」を見つめ直す
三つめに「よければ読んでください!」と差し出す前に、自分が「何故それを読んでほしいのか」を考えてみましょう。
たとえば──これは実際にあったケースなのですが、三~四か月前に更新ストップしている連載小説(加えて第一部完結済みとかではなく、大して連載も溜まっていない)を「良ければ読んでください!」と差し出してくる方がいらっしゃいまして。
大変申し訳ないのですが、素直に理解に苦しみましたね。
読者はひとりの生きた人間である
自分がどうしてそれを読んでほしいのか、読んでどうしてほしいのか、何を得たいと思っているのかを見つめ直すことも大切なのですが、その作品を差し出された相手がどう思うかも考えてみましょう。
少なくとも良い気分になる人はいないと思います。
あなたが「良ければ読んでください!」と自作を差し出す相手は「ノベルリーディングマシーン」ではなく「あなたの小説を読む人間」なのです。
自作を読んでくれた人を憶える
最後に、こちら「#RTした人の小説を読みにいく」関連で偶に交わされるやりとりなのですが──
「以前、読ませていただきましたよ」
「#RTした人の小説を読みにいく」で自作を読んでくれた人くらいは流石に憶えましょう。
物書きどうこう以前に人として失礼過ぎるので。
ちなみに私が同じ目に遭ったらそっとミュートします。
まとめ:読んでほしいという思いが先走り過ぎていないか
こちらの作品、第13回GA文庫大賞(前期)にて受賞をされまして。
その旧作がカクヨムにて公開されているのですが、星の数は2020年11月時点で「41」です。
この事実から学ぶことって色々あるよなーと私は思っていて。
たとえば「自分、プロの作家を目指してます!」とプロフィールに書いた方で「#RTした人の小説を読みに行く」や「#小説読むよ」をRTしまくっている方いるじゃないですか。
とにかくたくさんの人に読んでもらわないと! たくさん評価を集めてランキングを上り詰めないことには始まらない!
本当にそうなのかなぁ──と。もちろんプロになった段階ですでに一定数のファンを抱えているという状態は強いと思います。それが狙いでやっているのかもしれません。
ただ──これは質問なのですが「#RTした人の小説を読みに行く」や「#小説読むよ」をRTしまくっているアカウント見て「この人とこの人の書く作品を応援したい!」と思ったことってありますか?
私は全くないのですよ。
一概に悪いとまでは云いませんが、恐らく良い印象を抱く人もいないのではないかなぁと。
読者は「ノベルリーディングマシーン」ではない
所謂スコッパーも決して「面白い作品を掘り当てるマシーン」ではないのです。
「面白い作品を掘り当てる人間」なのです。
人間である以上、「面白い作品を書くけど人柄があまりよろしくない人」と「面白い作品を書く愛想のよい人」だったらどうしても後者を応援したい気持ちになります。
「つまり面白い小説を目指す前に愛され体質になれと?」
と思う方もいるやもしれませんが、一概にそういうことではなく。
ただ、特に理由もない「読んでほしい」という気持ちが先走るあまり、大事なものを見失っていませんかということでして。
「#RTした人の小説を読みに行く」や「#小説読むよ」をRTしまくるのは構いません。
ただ、あなたが「良ければ読んで下さい!」と自作を差し出すその人は、あなたにとって都合のいい「ノベルリーディングマシーン」や「レビューライティングマシーン」ではないのです。
愛され体質を目指すのではなく、画面の向こうに作品を読む人間がいることを想定した上で「良ければ読んでください!」と云える書き手を目指しませんか? というお話でした。
ではまた~。
才能・夢に生きる人を描いたおすすめweb小説3選【カクヨム】
才能・夢に生きる人を描いたおすすめweb小説3選【カクヨム】
タイトルにある通り「才能・夢に生きる人を描いた(のだろうと私は解釈した)」作品を3つ紹介します。ジャンルはいずれも現代ドラマです。
以下、ネタバレ注意。
おすすめweb小説① 『とある音楽家の遺言』
【作品情報】
『とある音楽家の遺言』 作者 saw
【紹介文】
高校の管弦楽部に所属するヴァイオリンパートの俺と七海(なつみ)の話。
七海は天才だった、誰よりも――
感想
経済的理由という外部要因により、才能ある人が夢半ばにして頓挫するパターン。
Twitterでもつぶやきましたが、嫉妬の対象がいつまでも嫉妬の対象でいてくれることは、実のところ結構幸せなことだったりします。いつまでもかの憧れが目の届くところで光り輝いてくれているなどと思うな──みたいな。
ただ、件の作品においては才能ある側が「心底君達が憎い」と胸の内を言語化してくれているので。"俺"からすると苦い話なのだけれど、一歩引いて見ると互いに思い思われている分、"不幸中の幸い"を描いた話であるようにも思います。
おすすめweb小説② 『Line』
【作品情報】
『Line』 作者 辰井圭斗
【紹介文】
なし
感想
才能ある人が異性であるパターン。
こと「才能」を題材とした作品において、才能ある側が異性であるか同性であるかは結構重要だったりします。
たとえば──主人公が(異性愛者であること前提になるけど)男性として、嫉妬するその対象も男性であるとき、恐らくその感情はよりストレートで、しかし傍から見ると存外爽やかに映るのではないかと。一方、嫉妬の対象が異性──それでいて見目形が整っているとなると、これはまあこんがらがる。
この場合どちらがより気が楽かとか、そういう話ではないのです。方向性が違い過ぎるあまり、比較のしようがないので。
おすすめweb小説③ 『野に消えた線路』
【作品情報】
『野に消えた線路』 作者 濱口 佳和
【紹介文】
真夏の午後。誰もいない草叢を錆びた線路が続いている。
その光景を憶えていますか。
感想
上記2つが才能のある人とない人を主軸にしているのに対し、こちらは今なお夢にいきている人を描いたパターン。
「だから、夢を持たず流されるままの子供たちが歯痒かった」という一文がやはり好きで。
元より子どもたちは皆そういう気質であった──などと云えばそれまでなのですが、やはり「人は夢を追ってこそ」みたいな父の背中(当人に斯様な意図はなかっただろうが)が、かえって子どもたちを息苦しくさせてしまったのではないか、と。
夢を追う人が図らずももたらす"余波"を描いていて、凄い着眼点だなぁと思います。
おすすめweb小説+α 『黒ノ都』
【作品情報】
『黒の都』 11『Étoile』 作者 姫乃 只紫
【紹介文】
読解難易度:HARD
作者が十六歳の折にしたためた叫び。「02『Strawberries and Cream』」以降ほぼ残酷・暴力描写しかないため、苦手な方は読まないでください。
というか、上記リンク先が連載小説の一部なのでこれだけ読んでも甚だ微妙だと思います。が、一応概要だけ。
こちらは才能ある人がより適性のあるもの、情熱を注げるものを見つけてそちらに方向転換してしまうパターン。
わかりやすく云うと、たとえば貴女が中学時代バスケ部のA子さんだとして。当時絶対的エースで皆の羨望の的だったB美先輩が卒業。その後、先輩と同じ高校に入学して「またB美先輩とバスケができる! 先輩のプレーが見られる!」かと思いきや、「テニスめっちゃ楽しいんだけど⁈ A子もやらない?」って欠片の悪意もなく誘われるタイプ。せめて勧誘とかいう追い打ちやめろ。
別に統計をとったわけではありませんが、リアルだとこのパターンが一番多いのではないかと思います。諦めたのではなく、適性込みで吟味してこっちのルートの方が有意義じゃないかと判断した結果──みたいな。
ぶっちゃけ「夢半ばにして挫けた」というエピソードは共感を得やすいというか、開示の仕方によっては格好イイので。
自作語り不得手過ぎて何を云いたいのか自分でも皆目わからないのだけれど、"彼女"はただ小説好きで好きで仕方ないから書いていたわけじゃあなくて。
「将来の為、こんなものより時間を費やすべきことが他にある」と解っていながら、それでも書かずにはいられなかった──みたいな在り方が好きだよ、好きだったよとだけ。
『黒ノ都』については下記ブログ記事でも取り上げてくださいました。
感謝感激我爱你ですね。
まとめ:おすすめweb小説を読む前に
最後にお決まりの文言を張って締め括りたいと思います。
ではまた。
『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』で紹介されていた2作品を読んでみた
結論から申し上げると、BLだからという理由だけで毛嫌いしないでください。でないと人生損をする──は流石に云い過ぎにせよ、視野が狭いと人生楽しくなくなります。
- 『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』で紹介されていた2作品を読んでみた
- おすすめweb小説【BL編】①『何色』
- おすすめweb小説【BL編】②『私の後悔』
- おすすめweb小説【BL編】+α 『俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか』
- おすすめweb小説【BL編】+α 『群青マイルド&ビター』
- まとめ:おすすめweb小説を読む前に
『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』で紹介されていた2作品を読んでみた
下記ブログから辿り着いた2作品です。
『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』
【BL編】とあるように他記事ではBL以外の作品も取り上げられていますので、ご興味のある方はぜひに。
おすすめweb小説【BL編】①『何色』
【作品情報】
『何色』 作者 こやま ことり
【紹介文】
大学の先輩と後輩がピアスを開ける話。BL。
(連載版はじめました。<『何色』青葉とコーヨー>
固定CPハピエン厨によるハピエン。
BGM 『flos』R Sound Design
※第一回神ひな川小説大賞応募作品
テーマ:ハッピーエンド
※エンドロールBGM 『歓びの種 』YUKI
感想
冒頭から登場人物の名前を含め「色」に関する情報が乱れ打ちされるので、何やら水彩画めいた文体だなぁ──と漠と思いました。余談ですが「〇〇のせいで他の人にあだ名が本名だと思われている」というシチュ好きなのですよね。
殊更面白かったのは、名字の拝借や想い人へのピアッシングなど、事実男ってこういう妄想するのですよね(高校時代の私がそうだったから間違いない)。斯様な点において、BLながら男心を凄く捉えているかもしれない──そんな作品でした。
とはいえ、かく云う私がハピエン厨ではないので。
いくら「馬鹿ではない」とはいえ、先輩の察しの良さと後半の展開に若干もにょもにょしてしまいましたが、この辺りに関してはテーマがテーマですし──ハピエンBLのあるべき姿を見せつけられたという気もします。こと察しの良さに関しては、何やら親近感を覚えた部分もあり(自作やたらと察しの良い登場人物が多いので)。
おすすめweb小説【BL編】②『私の後悔』
【作品情報】
【紹介文】
刎頸の友、葵からの告白を断った私は、彼の息子に、それが過ちであったことを思い知らされる。
感想
云っても信じてもらえないでしょうが、読了後「私なら100%この一文をチョイスする」と意気込んで抜粋した一文がキャッチコピーでした。
この作品の凄いところは「葵の求愛を無下にしたその時、私の人生は全て無駄なものとなったのだ」という一文を「いや、そんなことないやろ」ではなく「そうだったかもなぁ」と。読み手に頷かせてしまうところにあると思います。
ところで、私は読者が人間味を挟む余地を与えたいという一因から登場人物の描写にそこまで情報量を割かないのだけれど、その点踏まえると微細な人物描写って件の作品に登場する秦葵のような付け入る隙を与えぬ陰性の美を表現するうえでうってつけの手法なのだなぁ──と改めて感じた次第。
そういえば、これまた読了後、紹介文に顛末が書かれていると気づきました。粋ですね。
おすすめweb小説【BL編】+α 『俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか』
【作品情報】
『俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか』 作者 辰井圭斗
【紹介文】
大学生深川淳は双極性障害(躁うつ病)とつきあって生きていくことになった。そんな折、深川淳は一つ先輩の浅見省吾と出会う。否応なく襲ってくる躁やうつ、そして希死念慮の中二人の距離は縮まったり縮まらなかったり……。
スパダリな先輩×病んでる詩人のライトでビターなBLストーリー。
感想
前述したブログで取り上げられていたわけではないのですが、というより前述したブログの運営者の作品なのですが(笑)
私の知る限り「もっともweb小説やってるweb小説」かもしれません。そのあたり過去記事でも取り上げていますので、ご興味のある方はそちらもどうぞ。
おすすめweb小説【BL編】+α 『群青マイルド&ビター』
【作品情報】
『群青マイルド&ビター』 作者 姫乃 只紫
【紹介文】
同性愛者の俺と面白いソックスを履いている妹とBLが好きかもしれないユズ(と王子様だったかもしれないひーちゃん)の話。つまるところこのチョコレートはリトマス試験紙。その心臓が不細工だと決め付けるヤツは誰だ。
読解難易度:EASY
ボーイズがラブしないBLを騙った何か(BOYのうち一人はもう一人のBOYを一方的にLOVEしてはいるが)。「この想いが君に届かなくてよかった」と云う答えを導き出すだけの話。
感想
ちゃっかり自作も宣伝しておきます。大体紹介文にある通り。BOYのうち一人がもう一人のBOYを一方的にLOVEしているお話です。感想──ではなく自作語りに興味のある方はこちらからどうぞ。
まとめ:おすすめweb小説を読む前に
最後にお決まりの文言を張って締め括りたいと思います。
ではまた。