『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』で紹介されていた2作品を読んでみた
結論から申し上げると、BLだからという理由だけで毛嫌いしないでください。でないと人生損をする──は流石に云い過ぎにせよ、視野が狭いと人生楽しくなくなります。
- 『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』で紹介されていた2作品を読んでみた
- おすすめweb小説【BL編】①『何色』
- おすすめweb小説【BL編】②『私の後悔』
- おすすめweb小説【BL編】+α 『俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか』
- おすすめweb小説【BL編】+α 『群青マイルド&ビター』
- まとめ:おすすめweb小説を読む前に
『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』で紹介されていた2作品を読んでみた
下記ブログから辿り着いた2作品です。
『年間1000作読む人が選ぶおすすめweb小説はこれだ【BL編】』
【BL編】とあるように他記事ではBL以外の作品も取り上げられていますので、ご興味のある方はぜひに。
おすすめweb小説【BL編】①『何色』
【作品情報】
『何色』 作者 こやま ことり
【紹介文】
大学の先輩と後輩がピアスを開ける話。BL。
(連載版はじめました。<『何色』青葉とコーヨー>
固定CPハピエン厨によるハピエン。
BGM 『flos』R Sound Design
※第一回神ひな川小説大賞応募作品
テーマ:ハッピーエンド
※エンドロールBGM 『歓びの種 』YUKI
感想
冒頭から登場人物の名前を含め「色」に関する情報が乱れ打ちされるので、何やら水彩画めいた文体だなぁ──と漠と思いました。余談ですが「〇〇のせいで他の人にあだ名が本名だと思われている」というシチュ好きなのですよね。
殊更面白かったのは、名字の拝借や想い人へのピアッシングなど、事実男ってこういう妄想するのですよね(高校時代の私がそうだったから間違いない)。斯様な点において、BLながら男心を凄く捉えているかもしれない──そんな作品でした。
とはいえ、かく云う私がハピエン厨ではないので。
いくら「馬鹿ではない」とはいえ、先輩の察しの良さと後半の展開に若干もにょもにょしてしまいましたが、この辺りに関してはテーマがテーマですし──ハピエンBLのあるべき姿を見せつけられたという気もします。こと察しの良さに関しては、何やら親近感を覚えた部分もあり(自作やたらと察しの良い登場人物が多いので)。
おすすめweb小説【BL編】②『私の後悔』
【作品情報】
【紹介文】
刎頸の友、葵からの告白を断った私は、彼の息子に、それが過ちであったことを思い知らされる。
感想
云っても信じてもらえないでしょうが、読了後「私なら100%この一文をチョイスする」と意気込んで抜粋した一文がキャッチコピーでした。
この作品の凄いところは「葵の求愛を無下にしたその時、私の人生は全て無駄なものとなったのだ」という一文を「いや、そんなことないやろ」ではなく「そうだったかもなぁ」と。読み手に頷かせてしまうところにあると思います。
ところで、私は読者が人間味を挟む余地を与えたいという一因から登場人物の描写にそこまで情報量を割かないのだけれど、その点踏まえると微細な人物描写って件の作品に登場する秦葵のような付け入る隙を与えぬ陰性の美を表現するうえでうってつけの手法なのだなぁ──と改めて感じた次第。
そういえば、これまた読了後、紹介文に顛末が書かれていると気づきました。粋ですね。
おすすめweb小説【BL編】+α 『俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか』
【作品情報】
『俺達ルームシェアしている友達と何が違うんですか』 作者 辰井圭斗
【紹介文】
大学生深川淳は双極性障害(躁うつ病)とつきあって生きていくことになった。そんな折、深川淳は一つ先輩の浅見省吾と出会う。否応なく襲ってくる躁やうつ、そして希死念慮の中二人の距離は縮まったり縮まらなかったり……。
スパダリな先輩×病んでる詩人のライトでビターなBLストーリー。
感想
前述したブログで取り上げられていたわけではないのですが、というより前述したブログの運営者の作品なのですが(笑)
私の知る限り「もっともweb小説やってるweb小説」かもしれません。そのあたり過去記事でも取り上げていますので、ご興味のある方はそちらもどうぞ。
おすすめweb小説【BL編】+α 『群青マイルド&ビター』
【作品情報】
『群青マイルド&ビター』 作者 姫乃 只紫
【紹介文】
同性愛者の俺と面白いソックスを履いている妹とBLが好きかもしれないユズ(と王子様だったかもしれないひーちゃん)の話。つまるところこのチョコレートはリトマス試験紙。その心臓が不細工だと決め付けるヤツは誰だ。
読解難易度:EASY
ボーイズがラブしないBLを騙った何か(BOYのうち一人はもう一人のBOYを一方的にLOVEしてはいるが)。「この想いが君に届かなくてよかった」と云う答えを導き出すだけの話。
感想
ちゃっかり自作も宣伝しておきます。大体紹介文にある通り。BOYのうち一人がもう一人のBOYを一方的にLOVEしているお話です。感想──ではなく自作語りに興味のある方はこちらからどうぞ。
まとめ:おすすめweb小説を読む前に
最後にお決まりの文言を張って締め括りたいと思います。
ではまた。